tAeKo

世界にひとつのプレイブックのtAeKoのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

朝の4時に読んでた本を窓から投げ捨て、本についての不満と文句をひたすら両親に訴えるところの演技、ジェニファー・ローレンス(ティファニー)が、ブラッドリー・クーパー(パット)と夕食を食べている時、お前とは一緒にしないでくれ、と言われた時の怒り方がすごい。


死んだ夫を持つティファニーと、妻に裏切られ、捨てられた クーパー。
ティファニーはクーパーに惹かれるが、現実と過去を受け入れていないクーパーは、元妻を追い求め続ける。

尻軽だったのは昔よ。でも、それが今のわたしを作ったの。過去を含めて自分が好きよ。あんたに同じことが言える?過去を受け入れたら?というティファニーの言葉が好き。


あそこまで他の人を愛し、その人しか見えない人を好きになってしまったティファニーの心の痛みを感じた。
それでも、パットの心に入ろうと、不器用ながらに頑張るティファニーが可愛い。
自分のダンスフロアで、パットに、わたしをニッキだと思って歩いてきて、というところ、、、彼女の切なさがひしひしと伝わった。演技もそうだし、ティファニーをアップで映しながらも顔まわりを暗くしている撮り方もよかった。

2人がワルツを練習するたびに近づいていくところが素敵。

大会では、呼んでいないはずのニッキ(元妻と)が姿をあらわす。
ここまでうまくやってきたのに、どうして最後に姿をあらわすの、というやりきれない気持ちがはしった。
そして、踊り終わった後、ティファニーとパットがハグをし興奮と喜びの最中にいる時、パットはニッキを見つけ、彼女の元に行ってしまう。
再会を果たす2人を見ていられなくなったティファニーは会場を飛び出すが、パットは父親の愛情ある言葉とともにニッキを追いかける。ここの父親の言葉が素敵。
「彼女のサインに気づけよ。運命が手を差しだしている。、、、あの子の愛は本物だ。今のニッキに愛はない。チャンスを逃すな」そして、手紙を渡し、告白をする。

「であった時から好きだった。過去にとらわれ過ぎて、気づくのか遅くなってごめん。
一週間前に書いた。」

「一週間も知らん顔を?」

「ロマンチックだろ」


ラストシーンがとにかく好き。号泣だった。
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