映画の新しい形
こんなの観たことないレベルの映画ってあまり出会えません。
映画ってある程度型が決まっているからしょうがないんでしょう。
でもね、不意に出会っちゃうんですよ。
こんなの観たことないレベルに。
そう、それがこの映画。
例えるなら、
北京ダックを無理やり弁当箱に詰め込んだような感じです。
あんなもんが弁当箱にはいっちゃうのかよっていう、蓋を開けたらビックリ的な映画。
男女数名がキャンプ中にゾンビに襲われるというありがちなストーリーから二転三転、さらに四転。
予想を遥かに超えるというか予想の裏を常にかいてくる、よい意味で裏切り者な映画。
ホラー映画のお決まりの展開をことごとく裏切ってみたら、とんでもない事になっちゃいました。
正直、ネタバレなしで見ていただきたい。
それでね、英国王のスピーチって映画あるでしょ。
あの映画って"何でもない話"を"何でもある"かのように描いてるの。
だって、国王がスピーチするだけの話なんですよ。
でも、それが凄く面白い。
それで、今回の映画ってこれとは真逆のことをやってるんですね。
"何でもある話"を"何でもない"かのように描いてるわけ。
これ、本当に凄い技術ですよ。
いまだかつてこんな映画は観たことがないんですね。
普通じゃないものを普通なものにみせる逆転の発想。
いつものお母さんの弁当だと思ったら北京ダックが詰め込まれていた。
いや、ちょっとしたイタズラです。
映画の新しい形だと思います。
実は僕、北京ダックって食べたことないんです。
いつか、弁当に入ってないかな。