kuzira

愛してる、愛してないのkuziraのレビュー・感想・評価

愛してる、愛してない(2011年製作の映画)
3.2
久方ぶりに映画に戻ってきました
ここ最近の僕は自分の時間を使うのが下手で
いつも悠々と深夜にこっそり映画を観ては
レビューを書いてという自分の為だけの
人生ループに幸せを噛み締めてたけれど

どうしてか人に時間を使える人間でいたのでした


そんな僕がなんとなく映画を観たこの作品は
まさに人というものはどうしても人であるから
自分の思うようにならない、してくれない
期待したくないのに、期待してしまう
そんな男女のお話でした


僕が経験上、浅いだけかもしれませんが
人というのはどうして自分と違う人を
好きなってしまうのだろう

似てる人を好きになった方がよっぽど楽だし
きっとお互いの本質的な事を分かり合えるから
表面的にわからない事も放っておける

でも自分と違う人を好きになってしまうと
根本的にわからない事が多すぎてしまって
相手をわかろうと頑張ってしまうんです

それを恋だと言うのであれば、
きっと恋はずっとしんどいままで
わからないをわからないままで安心できない
果てしなくそれって難しいのです
頑張りすぎた自分というのは
耐え難く惨めに思えます

ぶつかろうともスッと避けられてしまって
ずっと空振りを繰り返して
向き合ってくれない心細さを
きっと感じてしまうのです

相手がそれに対してわかるにしても、
わからないにしても
人と人は違うのだからと諦めたくない

どうしてそうなってしまうのかを自分の中に
閉じ込めてしまうのはとてもズルいのです

一緒になるという事は
そういう事で僕はありたくないのだと
なんとなく思っています


自分も大切にしつつ、
気兼ねなく相手も大切にできる関係ってのは
恋愛と結婚の違いってものを
まじまじと実感させられる事なのかもしれないと

雨にずぶ濡れになった時みたいに
どうにでもなってしまえたら良いのにって
ポツリとひとりで勝手に願うばかりです
kuzira

kuzira