scarface

汚れなき祈りのscarfaceのレビュー・感想・評価

汚れなき祈り(2012年製作の映画)
3.5
撮影、演出が素晴らしい。淡々とじっくり出来事を描いており、観客を映画に吸い込む力が強い映画だと思いました。なので、とても考えさせられます。ただ、この映画は国によって観方がかなり変わってくるのではないかと思います。日本は宗教とか固定観念て怖い、という感想が多数だと思います。キリスト教国だと、正教会はこんなことやってんのかとかまた違った反応になると思います。ルーマニア本国はというと、宗教うんぬんというよりはチャウシェスク政権からの現在における社会問題やルーマニア自体に根付いている国民の心の問題を考える人が多いのではないかと思います。それを考えるととても胸が痛みます。ですので、上辺で宗教そのものが怖いとか決めつけてしまうのは世界一般の理解が乏しく少し浅はかかもしれないとも思います。監督はこの映画を通して様々な事を考えてほしいと言っているようで、自分もさらにじっくりと深く考察したいと思います。
scarface

scarface