MasaichiYaguchi

ダイナソー・プロジェクトのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ダイナソー・プロジェクト(2012年製作の映画)
2.9
グーグルアースの衛星地図を見ていると、地球上に秘境は無くなってしまったかのように感じられる。
それでも心の何処かには、誰も足を踏み入れていない未開の大地を夢見たりする。
この作品は、ネッシーやビッグフットのような未確認生物「モケーレ・ムベンベ」を、アフリカ奥地のジャングルへ調査に行った人々の顛末を描いている。
調査隊がそこで遭遇した「モケーレ・ムベンベ」は恐竜たち。
恐竜物映画というと、真っ先に「ジュラシック・パーク」が思い浮かぶ。
本作品は、「ジュラシック・パーク」の「テイスト」を活かしながら、新しい試みをしている。
一つは、新感覚ホラー映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のような、ビデオカメラによるドキュメンタリータッチの描き方。
もう一つは、恐竜の体に小型カメラを装着して撮影したとされる「恐竜目線」の映像。
この二つの試みはライブ感をアップし、観客がその場にいるような気にさせる。
ビデオカメラの視界の狭いザラついた画面は、横や上から何が飛び出すか分からない怖さがあり、思わず心拍数が上がります。
恐竜物ということで、ファミリー映画と勘違いして油断して観ていると、結構ビビルかもしれません。