これ、ブライアンシンガー監督だったのか。
『ジャックと豆の木』の話。
豆の木植えて、でっかい木が生えて、木を登って、、、という、有名なおとぎ話。
今回のこの物語はそのおとぎ話のロマンを受け継ぐものの、、、“天空の巨人”。
これがまた、ものすごい好戦的な民族として描かれる。
可愛い可愛い絵本の中の世界、と思いきや、そこはブライアンシンガー。おとぎ話のファンタジーさに徹底的にガッツリハードなアクションを盛り込んでくる。
天空に住む巨人は、人の味を知ってしまったことでより人間に対して好戦的に。
しかし、それを“王冠”の力で逆に服従させて追い返したことでさらに人間と巨人の間に悔恨が残る。
巨人は屈辱を味わったまま、天空に幽閉されたものの、再び地上に降り、人間にその無念を晴らすことを夢見ている。
そんな血気盛んな巨人たちとの天空と地上での壮大で圧倒的なバトルアクション。
おとぎ話をベースにしたファンタジーアクションとしてなかなかパワフルな作品。
ユアンマクレガーが、まぁまぁとっ散らかったこの世界観を引き締めてる感じ。
おどけた感じでいながらしっかり仕事をする。物語の中でも、映画としても、彼の存在感がめちゃくちゃ頼りになる作品。
ニコラスホルトも勇敢なウブな青年にピッタリだし、姫も清楚で気高く気品があってヤンチャで可愛い。素敵だ。
ベタに親が子供に読み聞かせるスタイルの伝承に由来するおとぎ話と、その世界観でのキャラクターでファンタジーさを引っ張り出し、ガッツリ巨人と人間の戦争に持ち込む。
人間の中にもそこそこ色々あって、巨人側も一枚岩のようでスキもある。その辺が意外と単純でもないニュアンスも絶妙。
子供と観れそうで観れない気もする。
意外となかなか振り幅がある作品。
思ってたよりも評点が低いけど、そこそこちゃんと楽しめると思う。
F:1743
M:16324