天ちゃん

偽りなき者の天ちゃんのレビュー・感想・評価

偽りなき者(2012年製作の映画)
4.9
偏見や妄想だけで誰かを悪者にしたまま話が終わってしまう事は社会に出てからもよくある。

人間ってのは所詮他人事で、なんの根拠もない偽りの話だとしても勝手な偏見や妄想で「マジかあいつ最低だ」と決めつけそれで終わってしまう。真実に目を向け様とせずどっちの味方についたら有利かで考える人間も居るし、こっちの方が話として面白いと「多分こういう事であろう。」と適当に話した話が人伝いで更に誇張されて広まり、勝手に加害者扱いされる被害者を生むケースもよくある。

これはフィクションでなくありふれている事実なので今まで観たどの映画よりも怖かった。

男性だと特に加害者にされやすい実態もこの映画ではよく描けていて、自分の行動、言動一つ一つに注意を払おうと思わせてくれる。社会に出る前に絶対に観ておいた方が良い映画だと思う。

松本人志の件もそうだが、今は情報社会だからこそ何が真実か見極めるのは困難。

多数の人間に非難されれば、悪人のイメージのまま次の話題にスワイプされてしまう。

よほど信頼できる人間は限られているし
周りから信頼される人間を目指さなければなりませんね。
天ちゃん

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