Takuto

偽りなき者のTakutoのレビュー・感想・評価

偽りなき者(2012年製作の映画)
4.2
メッセージ性の強い、響く映画だった。


今の時代余計に見ておくべき作品だと思う。金曜ロードショーとかで流した方がいいんじゃないかな。
リテラシーという言葉の重み、難しさ。頭で考えるほど簡単じゃないよな、っていう。
人、物事の判断なんてそう簡単にできるもんじゃない、って言うのを心がけようと強く思わされた。
観客という第三者の立場から見てるからルーカスに寄った立場を取れるけど、現実問題、自分がテオやその他友人の立場に立たされた時に落ち着いて判断ができるか自信ない部分がある。


クララはもちろんなんだけど、子どもに誘導尋問みたいな聴き方したおっさんが一番のことの発端なんじゃないかと思った。
共感というか他者への思いやりに力点置きすぎて、事実か否かの確認が蔑ろにされてしまうことがあるという教訓。


周りから「まさかあの人が」と言われるような人が実際に犯罪を犯しちゃってる例が一定数あるから、どんなに善良な人でも一度噂が立つと疑われてしまう辛さよな。
人との信頼関係は一度亀裂が入ると元のように付き合うのはほぼ不可能なのではと思う。だからこそ、情報の裏も取らず安易に人を判断するなんてことは出来ないし、するべきでないと思う。


全然まとまらん。
要は、マッツ・ミケルセンの顔に産まれたかったってことかな。
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