尿道流れ者

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オームの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

3.8
多分誰しもが想像している通りのインド映画だと思う。踊りと笑いに溢れていて、観ていて思わずにやけてしまう。心が動いたらとりあえず踊る。なんて幸せな国なんだ。リズム感無かったら命取りになるけど。
西洋人がインド音楽を初めて聴いた時に奇妙な音階や西洋音楽のルールに当てはまらないところが多いので、醜い音楽と評された。しかし、その後ビートルズが取り入れたりして、一気にオリエンタルミュージックの代表となるわけなんだけど、インド音楽は取り入れられる要素としてだけではなく、90年代には後にサイケトランスとかの始祖になるゴアトランスを生む。この映画もそのゴアトランスみたいになんだが分からない部分をはらみながらも勢いでノリノリに持っていく凄さがあるなとか、今のインド映画の勢いはインド音楽のグローバル化に少しに似てるなとか、どうでもいいこと考えるくらい長かったけど面白かった。

嘘だろってくらい強引で都合の良いストーリーだけど、そこは勢いで持っていく、それがゴア、ボリウッド。ハッピーじゃなければエンドじゃないという素晴らしい思想を表した凄い映画。