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ハナ 奇跡の46日間のERIのレビュー・感想・評価

ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)
3.9
filmarksでのレビュアーさんたちの評価が高くて「面白そうだな」と思って見ました。これ実話なんですね。

これは泣く。泣いちゃうよ。

南と北の卓球台を通した本気の戦い。韓国のヒョン・ジョンファと北朝鮮のリ・プニは聳え立つ中国のもとで北朝鮮と韓国の選手が共に切磋琢磨し頂点を狙っていた。個人的に卓球大好きなので、入り込みやすかったです。

韓国は中国の壁を崩すため、統一チームを作ることを提案。北と南の選手が手を組んで新しいチームを作る。選手たちの心中は穏やかではないが、国の決定には逆らえず合宿所へ入る。整列された北のチームと、自由に集う南のチーム。ぺ・ジュナの存在感が際立つ。

1ヶ月後に控える世界選手権に向けて本格的な練習が始まる。

最初は思想が異なる二つのチームはなかなか打ち解けられなくて、ちぐはぐだったけれどある事件をきっかけに北と南のボーダーが崩れていく。それは恋とか友情とかライバル心、何よりスポーツマンシップがあるから。

ダブルスの選抜を決める練習試合で、自分の力を思い知る。自分が一番わかっているのだ。またそんな相手の姿勢は、相手を認めるきっかけとなる。

試合を重ねていううちにチームがどんどん近づいて仲良くなっていく姿に、結局泣かされてしまうし、異なる考えがあっても同じ時間を共有してお互いを認め合っていけるんだなってことに、人間の柔軟性や強さに、勇気が湧く。

準決勝前日、北朝鮮チームはルールを破ったと政府の監視に指摘を受けて試合に出られなくなった。準決勝は韓国チームだけで戦うことになり、なんとか決勝に出られることにはなったが。

選手たちの思いがボーダーを超えてひとつになったときの号泣よ。


国境ってなんなんだろうな。なんなんだろう。
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