りっく

アフター・アースのりっくのレビュー・感想・評価

アフター・アース(2013年製作の映画)
3.0
スミス親子による「父と子」の物語。
それが軸にドカッと腰を据えているため、周辺はもうメチャクチャ。
SF設定も突っ込みどころ満載、ウィル・スミスに動きがないのも退屈なポイント。
大きな鳥が何故息子を助けたのかという動機が弱すぎるのも致命的。

ただ、「オレがスミス家の息子だ!なんか文句あんのか!」という気概が感じられてくる終盤はプラス。
画的には盛り上がらないものの、「父親離れする子供、そんな子供を認める父親」という着地はグッド。
楽しむには実際の親子であるというメタ視点で鑑賞することが必須。
それがスミス家のワンマン映画になってしまっているという指摘もできるが、
普遍的かつ古典的な「家族の物語」という軸の強さにシャマランも助けられた印象を受ける。
りっく

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