MiYA

旅立ちの島唄 ~十五の春~のMiYAのレビュー・感想・評価

3.3
南大東島といっても、台風のニュースでよく耳にするくらい。島内に高校がないため、子どもたちは中学を卒業したら島外の高校へ行くしかない。この映画の舞台はなかなか新鮮です。

2人暮らしをしていた父と娘に別れの時が来る。確かに小津安二郎の映画との共通項が見つかります。ただドラマとしては、娘の進路に焦点が当たるばかり。残された父親の悲哀を十分に描けていれば、もう少し心に残る映画になったかもしれません。

三吉彩花は逸材だと思うし、本作でもとても魅力的だったのですが、多くのキャストが地元の住民を起用しているだけに、三吉彩花はどうしても浮いていて、東京から来た転校生みたいなんですよな。そこがどうしても気になりました。

BS松竹東急「よる8 銀座シネマ」にて。
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