なっぴぴ

そして父になるのなっぴぴのネタバレレビュー・内容・結末

そして父になる(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

育ててきたこどもが取り違えだとわかったらみなさん100%実のこどもと交換しますっていうのがわたしにはまだ全然理解できなかった。100%って。両親たちの葛藤よりなにより振り回されたこどもたちが可哀想で見てて苦しかった。室内でキャンプしてるとき琉晴くんがお願いごとを打ち明けたあと「ごめんなさい」って静かにあやまって顔を覆ってたのがつらくて涙が溢れた。慶多くんはパパに褒められたくて努力して我慢してきた”聞き分けのいい子”に育てられた子で、あんな状況になってもパパと約束したミッションだから必死に我慢してたんだろうなと思うと本当につらかった。泣いて喚いて帰りたいって叫んでもいいような状況なのに、わけがわからないまま別の家族と暮らすことになって一生懸命現実を受け入れようとしてたふたり。まだ6歳のふたりには重たすぎる現実。終わり方がもやっとするけど結末を求める映画じゃなく、タイトルどおり”そして父になる”映画なんだなと思った。でもやっぱり親の気持ちじゃなくてこどもたちがちゃんと幸せになれるほうを選択してほしいと思った。どっちが正解なのかわからないけど。