自分の体内いや胎内で種から育み痛めて産んだ母親とは違い、生まれたその日から父親にはなれないんだと思う、男は。死ぬほど働き高層マンション高級車、金はパスするからあとは頼んだとそれが父親だと思っていた福山が事件に巻き込まれリリーに“父”を教わるあの流れが必然に思えてくるうまさ。まだ父にはなれていないが父になろうとした、それがすべて。
是枝監督の子供の扱いというか素の表情の引き出し方というかもうなんかすごい。言い方悪いけど子供を動く小道具として見ることが出来る強み。演技なんぞはリリーさんや守護神樹木希林に任せとけと。でもかえってこっちの方が子供の印象が強くなるというマジック。子供に演技させるのはまだしも、長ゼリフ用意して長回しなんてやっちゃってる観てられない映画を最近観たから余計際立ってた。ごく稀に大人まで動く小道具として捉えちゃってる冷徹シネマトグラファーブレッソンなんて人もいたりしますが。
とまぁ色々考える余地のある良作なんだが真木よう子の隠しきれていないFカップの主張が過ぎる。クラウドファンディング乱用→サニーリメイク降板→所属事務所契約終了と何かと反抗期の彼女。次は何をやらかしてくれるのか注目です。
そして乳になる。
