てぃらみす

そして父になるのてぃらみすのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
3.6
正直言って「結婚して子供もいる夫婦」と「それ以外の人」では評価が分かれるのではないかなと感じます。評価が分かれるところまでいかなくても、感情移入の深さは段違いでしょう。

私はまだ立場的にも子供に近いので、「育ててきた子供が赤の他人の子で、自分とは一切血のつながりがなかった」という設定にも、いまいちピンときませんでした。この難しい設定をテーマに映画を作って、世界的にも認められている是枝監督の手腕は相当なものだと思います。

是枝作品を観るのは今回が初めてだったのですが、人物や風景の写し方がすごく写真っぽくて美しいなーと思うシーンがたくさんありました。動く写真集を見ているかのようでした。

人物描写も非常に上手く、野々宮夫妻と斉木夫妻の対比は見ていてすごく面白かったです。
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