このレビューはネタバレを含みます
おちゃらけていて、適当。でも子供の事はしっかり考えている愛情深い父親と、仕事人間で子供と遊ぶ時間があまりない、真面目できっちりしていて頭も良く、自分が一番正しいと思ってる、父親。
ある日突然、子供が入れ違いになっていることを聞かされる。
これから先、本当の子供と暮らすのかか、前の通り、育ての親の元で暮らすのか。本当の親の元で暮らすことになった後も、なかなかつまらない距離への焦りだったり、元の両親への嫉妬、子どもを親の思い通りにしようとするエゴ、本当の子どもに愛着が湧くことで、元の子どもへの罪悪感が出てきたり。。。
ストーリーは、こういう複雑な題材を用いているけれど、映画でいいたいことは、
正反対の家族を描き、その中で育った子どもを比較することで、父親としてのあり方について、そして、小さい頃の親の関わりが、どれほど子どもの人格形成に影響を与えるか、を考えさせてくれる映画たった。
社会的には成功している父が、人間的な部分で成長していくすがたが描かれていた。
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けいたくん役の子の演技が、とても良かった。親の顔色を伺いながら、いい子をしている感じがでていて、子供なのに親の期待に応えようと、親をがっかりさせないように頑張ってる、気遣ってるところがとてもかわいかった。
「似てるとか、似てないとか、そんなんにこだわってるのは、子供と繋がってる実感のない男だけ!」という言葉が頭に残った。
ピアノのBGMが、とても切なさがでていた。「レ」の音が特に。