ちゃんしん

ハッキング・アイのちゃんしんのレビュー・感想・評価

ハッキング・アイ(2012年製作の映画)
4.3
緊迫した展開と世の真実の描写が見事

監視カメラの映像および映像風による描写によって、観ている側に実際にはなかなか見られない見てはいけない場面を見てしまった…、というドキドキ感と緊迫感を持たせてくれる。

登場人物にカメラが直接フォーカス出来ずに、探して見つける演出はそのドキドキ感と緊迫感を増幅させるためにやったのだろう。
うーん、なかなか上手い!と思う。

いつの時代も、犯罪の裏には必ず欲が存在している。
その欲の為には、なんでもやらかしてしまうのが人間だ!

表面上はフランス国民を守る為と言いながら、再選の為に自らテロを画策してフランス国民を犠牲にする…、全世界共通の悪を見事にあぶり出してる。
自らの欲の為に利用するもの、さらにその権力にすがり欲望を満たすもの、政治の世界とジャーナリズムの関係まで上手く描写している。

欲が悪を呼び、悪が悪を呼ぶ。
現代社会を見事に映している。
ちゃんしん

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