MasaichiYaguchi

黒執事のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

黒執事(2013年製作の映画)
3.0
全世界でシリーズ累計発行部数2,800万部を突破している原作は、テレビアニメ化されたり、舞台化されてきたが、この実写映画版は、時代も舞台も、執事を除いた主要キャラクターもオリジナルで、原作の世界観を踏襲しつつも独自のストーリーで展開している。
ミステリアスなストーリーもそれなりに楽しめるが、一番の魅力は主要キャラクター達にあると思う。
水嶋ヒロさん演じるセバスチャンは、性格の悪さを除けば、立ち振る舞いにしろ、醸し出す雰囲気にしろ、知性と品格が感じられるし、先読みした主人に対する対応等、正に「完全無欠」の執事。
特に彼が敵に立ち向かう時の「神速」のアクションのキレと迫力には圧倒される。
そしてこのセバスチャンが仕える「坊ちゃん」こと幻蜂清玄役の剛力彩芽さんの男装には、彼女のファンだけでなく「萌えて」しまう人もいると思う。
山本美月さん演じるドジなメガネ娘のメイド・リンにはアキバオタク系を中心に萌えちゃう人が続出しそうだ。
特に後半からの彼女の豹変ぶりには、アクションファンを含めて「激燃え」してしまうと思う。
それ以外のキャラクター達もなかなか楽しい!
志垣太郎さん演じる、殆ど台詞の無い「シルバー執事」の田中の飄々とした味わい。
優香さん演じる清玄の唯一の近親者である叔母・若槻華恵の華やかさ。
岸谷五郎さん演じる腹に一物を持つ警察保安省外事局局長・猫麿実篤の怪しさ。
この作品では「西側諸国」の「女王の番犬」であるセバスチャンと清玄が、最強の「主従関係」を発揮して「連続ミイラ化怪死事件」を解決すべく、その謎に迫っていく。
ストーリーに幾つも張られた伏線で「怪しい人物」は途中で分かるが、それでも終盤で繰り広げられる息もつかせない怒涛のアクションには燃えます。