垂直落下式サミング

ジュラシック・シャークの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

ジュラシック・シャーク(2012年製作の映画)
3.0
どうぶつの森の魚影みたいなノリで、サメが岸辺の浅瀬を出たり消えたり。こんなことある?こんなんなら、冒頭で「メガロドンは全長14メートルの最強捕食者だ!」とか、期待をあおるようなハッタリは言わないほうがいいと思う。
水を掛け合うバカンスギャル。ぜんぜんホンキで遊んでないけれど、なんか百合を感じる描写だから、僕は好き。ティファニー!ティフ!どこ行った!
水面に引きずり込まれるところ地味すぎて、サメの仕業にみえなかったから、これもふざけてて怖がりな友達を驚かそうとしてるのかと思ったら、実はホントにやられてたっていう衝撃!これが低予算だ!
必要以上にサメを出し渋るから、ついにサメが飛びかかってきて、その全身があらわになるところは謎に感激するし、覚悟を決めた女ふたりが、タンクトップを脱いでビキニ姿となり死地へ赴く場面の勇ましい劇伴も、なんかわりといい。それまでがショボすぎるから、落差でなかなかみれる。
最初の犠牲者になるふたりがかわいかったから、これ級の女子がたくさんみたかったんだけれども、あとから出てくる女みんなかわいくないのは残念だった。
最初に、博士に口答えするショートヘアーオンナ科学者が気になっちゃったんだけど、あいつどうなったんだろ。あのあと出てきてないよな。支離滅裂が標準搭載だから仕方ないか。
確かに、ヒドイっちゃヒドイが、耐えきれないほどみてらんないってこともない。いま画面に写っているものが意図されたものか、そうじゃないかを見極めようと、頭の回転数がトップギアまで上がっていくんだけれど、徐々に牽引力はなくなって、思考が空回りして自分でものが考えられなくなる。ひさしぶりのZ級体感。
連休中にジュラシックパークの第一作目をみたので、助手が「グラント博士!」って言うたびにドキドキしてしまった。