じゃいろ

キラー・スナイパーのじゃいろのレビュー・感想・評価

キラー・スナイパー(2011年製作の映画)
4.0
キラー・スナイパーという謎すぎる邦題とB級アクションみたいなDVDパッケージのせいでもったいないことになってるが中身は監督の性格の悪さが詰まった厭な映画に仕上がっていて素晴らしい出来だった

終始まともな人物が出てくることはなく、登場するのは軒並み人間のクズといって差し支えない人々ばかり、少し頭の弱い妹はクズというと言い過ぎかもしれないが充分ヤバい奴ではあった
金のために実母の殺害を殺し屋に頼む主人公もそれに協力する父親も不倫する継母も警察の副業で殺し屋をするキラー・ジョーも全員ヤバい奴だしこのキャラ設定だけで既に面白い

乾いたタッチながら暴力描写は凄惨であり観客を厭な気持ちにさせる事に特化しすぎである 特にこの作品では特筆される終盤のキラー・ジョーの暴力は恐ろしい
しばらくはフライドチキンを見る度にあのシーンを思い出すだろう あそこまでエグいものを見せられると笑えてくるしスカッとしてくる 最後の最後は本当に地獄みたいな展開で終わり方も良い意味で気持ち悪すぎる 定期的にこういった厭な気持ちにしかならない映画を見ないとな
じゃいろ

じゃいろ