あゆころ

魔女と呼ばれた少女のあゆころのレビュー・感想・評価

魔女と呼ばれた少女(2012年製作の映画)
4.0
これはあまりに壮絶すぎた。
泥沼の紛争が続くコンゴの少年兵の問題を描いた作品だが、主人公の少女の境遇は言葉にするのも憚られるほど凄惨を極める。
突然反政府軍の兵士にされ、家族を殺すことを強要され、、、
過酷な生活の中で芽生えた淡い恋も、最悪な形で踏み躙られ、反政府軍のボスに無理矢理妊娠させられ、、、
あまりに、希望がない。

それでも、罪を背負い、向き合い前を向いて生きようとする彼女の姿に強く心を打たれた。
実際、内紛が続く各地でこういう少年少女が数えきれないほどいるのだと思うと、暗澹たる気持ちになる。
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