盲目であり現場に証拠を残さない暗殺者。そしてその1連の殺人事件を追う刑事。
まず設定がすごい。目が見えないのに完全な暗殺を遂行する。
犯人を探すのではなく、決めてかかるので、ミステリアスな感じはないが、その分刑事と犯人のやりとりに集中できる。ただ大きな盛り上がりはなく、暗い場面が多く終始一定。
犯人は目が見えないので、目で演技などできない分難しかったと思うのだが、喋り方やオーラで孤独や寂しさを表現するのが上手い。
彼は社会から切り離され孤独だった分、自分と似ている点が多い刑事に自らの罪を告白し、彼を生かしたのだろう。
刑事のほうも暗い過去があるのだがもうすこしこっちは深く掘り下げてもいい気がした。
刑事の息子が恐らくゲイなのだが、あまり突っ込まれず残念