ロアー

リトル・マーメイドIII/はじまりの物語のロアーのレビュー・感想・評価

3.4
「リトル・マーメイド」シリーズ3作目。
2以上に内容を忘れてたけど、観始めると結構思い出す。
そう言えばディズニーっぽくない絵柄のマナティいたよね。バナナマンの日村勇紀が吹替してるんだけど、静かなしゃべり方がホントハマってました。

「ライオン・キング3」がティモンとプンバァのストーリーになったように、シリーズものの3は2の時みたいな子世代にバトンタッチしただけの1の焼き直し感がなくなって、ちゃんとしたオリジナルストーリーになるから結構面白い。オリジナル曲だけじゃなく既存のポップスを採用しているところは手抜きに感じるけど、作画も崩壊はしてないし全然良い。

久しぶりに1を観たらトリトン王の優しさを深く理解できたので、トリトン王=毒親という意見には反対派だったんだけど、今作のトリトン王を観てしまうと・・・やっちゃってますね、毒親。妻を亡くした悲しみのあまり、10年間でヒゲまで総白髪になってしまうほどのストレスだったから仕方ないとは言え、これは割と毒親です。
1の時のように海の上に行くのを禁止するのは命の危険があるから分かる、けど今作のように音楽を禁止するのは流石にやり過ぎ。
お陰で禁酒法時代の違法酒場ならぬ、違法クラブができててそこが面白いんだけど。

でもって今作ではアリエルの6人のお姉さんたちも出番が増えてるんですが、実写を観てトリトン王には7つの海に7人の奥さんが居る説が私の中で濃厚になっている今、アリエルだけがお母さんのアテネに瓜二つな件がますます私の疑惑を深めていく・・・細かい描写に対する設定にもぬかりないのない昔のディズニー作品だからこそ、単なる見栄えだけでお姉さんたちの髪色があそこまでバラバラな理由がつかない気がしてきた。
思わぬ余波をもたらしてくれたな、実写版よ。
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