ホルモンつながりの事件とトラウマ。
マティアス・スーナールツを知ったのがこれ。
アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品だった。
とある過去を抱えた男の物語とある事件の話。
主人公のジャッキーは幼い頃父の取引先の息子娘に会い娘には恋心を抱いていたが…。
これ、男子的には想像を絶する話じゃないかな。
ジャッキーが未だにホルモンを打ち続けてる理由に愕然。
そしてそれ以降の姿に心が痛みまくる。ジャッキーはどんな気持ちだったのかと想像すると。
なんとも痛々しい物語。
しかも映画はそれだけにとどまらず、さらに事件が起こる。
ホルモンつながりで2つのエピソードが絡んでくる。
ストーリー展開に大きなひねりはないものの、
偽装事件を連想させるような話とある過去を抱えた男の物語、両方どのような結末を迎えるのか最後まで興味が持続。
温かくもないし、単純なハッピーエンドじゃないのがまた刺さる。
事件がなかったら彼は今どんな人生を生きていただろうか。ありふれた、まっとうな人生を送っていたんだろうか。ふと考えてしまう映画だった。