ヒロ

凶悪のヒロのレビュー・感想・評価

凶悪(2013年製作の映画)
3.8
ある日、スクープ雑誌“明潮24時”に死刑囚の須藤から手紙が送られてくる。そこには、警察も知らない3つの殺人事件について書かれていた。これを担当することになった記者の藤井は、須藤との面会を重ねるうちに“先生”と呼ばれるある人物にたどり着く………。

恐ろしい恐ろしい真っ黒映画。
まぁ、好みなんですけどね笑。

穏やかな表情で残虐な行為をするというギャップが生み出す狂気。犯人役のピエール瀧(和製チェ・ミンシク)とリリー・フランキーはもちろんのこと(ネタバレではありません)、記者役の山田孝之からも滲み出る狂気。この悪魔が悪魔を追うという構図が面白かった。
韓国ドラマ『IRIS』の「怪物と戦うものは自らも怪物と成らぬよう注意せよ、深淵を覗き込むとき深淵もまたこちらを覗いている。」というセリフを思い出しました。

そして忘れてはいけない池脇千鶴。いい邦画にはかなりの確率で出てる。幸薄い役やらせたら右に出るものなし。今作でも文句なしの演技力!

この監督の最新作、綾野剛主演の『日本で一番悪い奴ら』楽しみです!

2016-8
ヒロ

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