このレビューはネタバレを含みます
今までとは毛色が違う事件やからこそ、''何か''が引っかかり、自分自身の生活と別世界のモノと思っていたつもりの藤井。
けど、全容が見えて行くに連れて、身の回りで、先生が殺害対象にしていた施しようのない老人と認知症の母親、人を殺すのに何ら罪悪感のない須藤と母親に手を挙げて罪悪感のなくなっていく妻。
相似関係
藤井自身、先生に対して何か、かけ離れてた存在と思っていたが、''事件の被害者を弔う''などではなく、いつの間にか''手を下さず殺す''という殺意に変わり正に、自分が先生のようになっていた
''別世界の人間''など解明しなかった人間が偏見とフィルターで言葉を作ってるだけで、解明したら人間の本質は一緒なのかなと思う。
最後の引きのカメラワークがすごい好きでした。