死刑囚の告白を受け、その事件を追うジャーナリストが事件の黒幕を追い詰める姿を描くノンフィクション作品の映画化。
いやー、これは秀逸。内容も構成も、何より俳優陣の迫真の演技が秀逸。どっぷり引き込まれました。
リリーフランキーにこんな悪い役できるの?…なんて思いましたが、しっかりハマり役でした。とても悪人でした。
そしてピエール瀧が演じる冷酷非道と人情が揺れ動くヤクザもとても魅力的。
この2人が起こす凶悪の数々…もっと観ていたい衝動にかられました。
非現実なグロさより、実際に近所で起きているかもしれないリアルな凶行。そんな狂気に連鎖するかのような山田孝之の演技も一見の価値ありです。
悪も一方では善であったり、でも悪であったり。悪と善は背中合わせなんだと。
観終わった後、色々と考えさせられました。
強烈な一撃必殺の衝撃ではなく、じっくりとじわじわと感じる恐怖と衝撃。
そんな秀作です。