垂直落下式サミング

仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Zの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.5
若手イケメン俳優で、まずはお母さんをおさえて視聴率を確保する戦略をとってきた特撮ヒーローであるが、劇場版でのお父さん接待を加速させていったのがこの頃。
海賊戦隊ゴーカイジャー劇場版において復活をはたした宇宙刑事ギャバンが、世代交代して復活し仮面ライダーにも戦いを挑む。宇宙を破滅から守るため宇宙刑事が魔法に立ち向かう。サイエンスとファンタジーの両面待ち。
仮面ライダーウィザードのひとは、クール俺様系の人なのかと思ったら、普段から理性的で表情にでないだけで、心のうちに熱いものを秘めている好青年だったらしい。プライドが高い高慢あんちゃんじゃなくて、相手とコミュニケーションとって交渉したり、みんなと相談したりできる。おう、お前なかなか話せるな。
新人ギャバンのひとは、ウィザードに退却しろと説得するとき、唾飛ばしながら迫真の熱血演技。西武警察みたいなノリ。この人はそういう感じなんだな。
スーパー戦隊シリーズは、ライダーよりもドラマの対象年齢が低いイメージ。あまり詳しくはないんだけど、ゴーカイジャーは面白かった気がする。ゴーバスターズは衣装が好き。いちばん若い女の子(イエロー)の葛藤をメインに据えて、そこを基点にして軽やかにクロスオーバーしていくスムーズさがよかった。
敵は魔法の力を得たスペースショッカー!魔法の力でよみがえったのだ!魔法なのにスペースなのか。こんくらい頭悪い扱いでいいのよ。おまえは、サボテグロン!復活してくれてうれしい。
ピンチに駆けつけてくれる助っ人は、1号パイセン!アカレンジャーパイセン!ここにおいて過去キャラクターの扱いに、ひとつ定番の型を掴んだなって感じ。スター顔見世興行に余念のないサービス精神を発揮するところなどは、東映スタジオ伝統の集団抗争時代劇の流れを踏んでいる。要するに忠臣蔵ってわけ。