あしからず

桃太郎 海の神兵のあしからずのレビュー・感想・評価

桃太郎 海の神兵(1945年製作の映画)
4.1
すごい。桃太郎のプロパガンダ映画というだけでクレイジーなのにアニメーションの技術と完成度がハイレベルで頭が大混乱。エイゼンシュテインの名前があがるのも成程なカメラアングルとカット数。
海軍省支援の国策アニメで、桃太郎(日本兵)がお供(落下傘部隊)を連れて鬼ヶ島に鬼(米兵)退治。
たんぽぽの綿毛=落下傘ってノスタルジークラッシャーにも程がある。1キャラにつき1アニメーターの贅沢作画で動きがぬるぬるだしパーツ毎の拘りもすごい。
ぽてぽての動物に対しリアルな武器の生々しさ。落下前の腕まくり緊張描写、パラシュートを外し戦闘態勢に入る一連の動作、銃の扱いなどのリアリズムはきっと制作側の体験入隊の成果。
手塚治虫が影響受けてるのよくわかる。意図は最悪だけどアニメとしての出来はとても魅力的。絶妙な擬人化のきもかわさ(唇…)
あしからず

あしからず