さとぼう

ローマでアモーレのさとぼうのレビュー・感想・評価

ローマでアモーレ(2012年製作の映画)
3.9
全体通して、アホで、明るくて、愉快。プロローグもお気に入り。イタリアの有名曲カンターレで始まり、車が行き交う道路のシーンに切り替わると、交通誘導員さんにフォーカスが当たる。語り部さんとして話し始める誘導員。

冒頭3分ほどでアメリカ人観光客ヘイリーとイタリア人弁護士ミケランジェロの出会いからカップル誕生までテンポよく描いていく。一気に物語に惹き込まれる。

キャラクターみんながどこか変で、ツッコミどころが満載。けれども、どれもイタリアならローマならありえるのかも...と錯覚させてしまうのが面白い。

ミケランジェロの父ジャンカルロの才能を開花させていく展開が、アホすぎて最高。言葉が分かったら幸せなこともあるし、言葉が分からなくて幸せなこともある。

ソーシャル・ネットワークであれだけ嫌な役を好演していたジェシー・アイゼンバーグが、モニカへの恋に翻弄される青年を演じている。有名建築家ジョンのアドバイスを聞けずにモニカにどんどん心を奪われていく。その先の展開も、そうだよね、と。

実際に自分がローマを訪れたときに、どんなストーリーが待っているのだろうと興味をかきたててくれる。
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