さとぼう

2分の1の魔法のさとぼうのネタバレレビュー・内容・結末

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の設定からワクワクして世界に惹き込まれた。ドラえもんの魔界大冒険のような、かつては魔法が存在していたという世界観。前情報を一切持たずに見たため、2分の1をそういう風に活用するのね!というのも面白い設定だった。

生まれる前に父親を失くしてしまった少年のイアン。イアンは16歳の誕生日に父が母に託した魔法の杖と手紙を受け取る。「一度でいいから父さんに会いたい」という思いを叶えるチャンスがやってくる。ちょっと変わり者の兄バーリーと一緒に復活の呪文を唱えるが、目の前に復活させられたのはズボン姿の父の下半身だけだった。

残酷なことに復活の呪文は24時間のタイムリミットがあった。完全体の父に出会うためには、24時間以内に不死鳥の石を見つけて、再度、魔法を唱えなければならない。かくしてイアンと兄バーリーは不死鳥の石を探すための冒険に出るのであった。

ここまでのあらすじだと、兄弟と父の絆が深まる物語。だけれども中盤から終盤にかけて、兄弟の絆がテーマになっていく。本当は兄弟の絆がテーマの物語だったのか!と分かった瞬間になんとも心が暖かくなる。

不死鳥の石を手に入れてから、父が完全体に復活するまでの時間に、イアンと兄バーリーのどちらかが復活したドラゴンの気を引かなければならない。そのときのやりとりが素晴らしかった。
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