へい

嘆きのピエタのへいのレビュー・感想・評価

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
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母親が息子の一部を泣きながら長回しで食べる、という見たことないものが見れた。
機械で腕が切れる音、飛び降り自殺の音、やられた時の悲鳴、折れた骨の音など衝撃的な音が次々とあり映画館で見たら耳を覆ってしまいたくなる感じ。

人間のような悪魔ではなく、悪魔のような人間に変化していった。
町工場が廃れていて負のイメージを植え付けられる。その中でお金にもがき苦しむ人々。主人公が母親とデートする街中が対比するように華やかで資本主義社会の残酷さを物語る。

残虐な主人公は母親がいなくてはならない存在となる。前半と後半でここまで性格が変化していくとは。しかし思い返してみると最初からオナニーしてたり主人公は何か安心できるものを求めているような目をしていた。悲しすぎる。気づいた時にはもう遅い。取り返しのつかないことを今まで散々やってきたから。ラストのシーンは圧巻。一叫もせずにいく。
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