ぴくるす

嘆きのピエタのぴくるすのネタバレレビュー・内容・結末

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

骨の髄まで吸われるような感覚になった復讐劇は初めて。観終わった後の虚無感が凄まじい。どれだけ復讐心に満ち溢れていても、目の前の人間を前にして揺れ動いてしまう心理が切ない。
母親の登場シーン、食べ物の描かれ方が気味悪くミステリアス。
母親の絶対的な愛を今まで一度も受けずに育ってきた主人公が、それを手に入れたときに得たものと失ったもの(捨てたもの?)が、今までしてきた残忍なことの返り血を見事に浴びていて悲劇。どのキャラクターも血の通った人間で共感できるから切なく苦しい。
ぴくるす

ぴくるす