このレビューはネタバレを含みます
ゲストは白人のみのタイのリゾートホテル。主人公は夫婦も三人の息子もいわゆる「美しい」、そしてインテリの(妻は休職中だが医者)白人一家。前景化されるのは徹底的に白人のみ。地元のアジア人は背景、もしくは主人公一家に優しくしてくれる人(の機能)だけに焦点があたる。夫が勤めている日本の会社の同僚は「ユニオシ氏」で『ティファニーで朝食を』から一ミリも更新されていないニッポン観。とどめにチューリヒ保険のチャーター便で帰国する一家。エグい。グロい。
役者の演技は素晴らしいと思います。本当の家族みたいで。キャラクターとしても愛すべき人たちといえる。
でも2025年にインバウンド依存型後進国かつ地震大国に住むアジア人として見るのはきつい作品としかいいようがない。