評判がすこぶる悪いからか、意外なほど楽しめた。ネオンサインのようなオープニングを抜けるとさっそくのエロがあり、ありがたい。流れるBGMはこいつら悪いやつですと教えてくれるような分かりやすいアゲアゲ感で、雰囲気とその方向性がすぐに分かる。冒頭のエロパーティーの不健全さに比べて出てくる女の子達は健康的なエロを振りまいていて、若さ・若気というものが視覚的によく伝わった。この映画の展開や強さ、切なさも若さという言葉の持つ漠然とした何かによる部分がとても大きいだろう。
最初は見るからに悪い自称ギャングスターが自らを異星人と呼んでいて、主人公4人に根深い悪を感じなかったので性善説的なメッセージがあるのかと思ったが全く違って、若さゆえ破滅的な道を辿るというど定番のギャング映画だった。
ただ、この映画の主人公は他の主人公達とは違う結末にむかう。なぜなら、若くて可愛い女の子だから。それに他の童貞主人公とは違い、ビキニを着た非処女だから。ビキニに破滅は似合わない。
ど定番の若者破滅物語を可愛い女の子達で少しレトロでカラフルかつポップにした映画。面白くないわけがない。ビキニとケツが人生だ！というセリフ通りに女の子達はビキニで行動する。ビキニでスクーター、ビキニで買い物、裁判にももちろんビキニで。
