マルカマーク

スプリング・ブレイカーズのマルカマークのレビュー・感想・評価

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)
3.5
美容院で読んだ映画特集の別冊POPEYE(E.Tが表紙)でこの映画を紹介してるページがあった。

公開当時、めちゃくちゃ観たかったのにR15+のレイティングにビビって観れず、バルト9でパンフレットだけ買ったことを思い出した(このパンフレットはもうブックオフに売ったようだ)。

今ならきっと観れる!
そう直感したので久々に思い出したこの映画をDVDで観てみた。

初めから終わりまで、今どきのMVを見てるようだった。
若者たちの楽園のようなビーチやホテルで、EDMがエンドレスでかかっている。
使い捨ての日々を、今どきのスマホ画面みたいな色彩で鮮やかに見せていた。

今回2回鑑賞したのたが、初回はビキニ、クライム、セックス、ドラッグと刺激的な映像にクラクラした印象が強かった。観るドラッグみたいな感じ(でも何回観ても合法だからね!)。

2回目観たときは、登場人物たちの「心」を発見した。
エイリアン👽なんて正に超小心者でしょ。銃とヤクと宝石の歯を取られたらヘイポーよりショボいかもね!
しかも「俺は宇宙から来たんだ、地球人じゃねぇ」と言った直後に「ここフロリダは俺の地元なんだ」って言ってゆうこりんよりも早く白状するし、庭のプールサイドにピアノ置いちゃってブリちゃんのバラード弾き語りするしで、物語イチの、ロマンチスト(赤面)!!
だからこそ、それに対する女の子たちのかっこよさ、したたかさ、若さゆえの怖いものなさがより際立ってた。

観る前は、R15+なんだからEDMガンガン流れるなかマシンガンぶっ放して人殺してるシーンとかあるんだろうと考えてた。
そんなシーンはなかった。EDMがガンガンなのはパーティーのシーンがメインで、強盗だったりのシーンは旋律が美しい音楽をぶつけていた。特にそれが意外だった。
途中離脱するフェイス以外の3人が、エイリアン👽と一緒に強盗して金稼ぎするシーンは先述したブリちゃんのバラードがBGMになってた。アタシたちも俺も、心の中はこんなに寂しがりやなの、いつでもアゲアゲできないの、ねえ気づいて!って意味なんだろうか。

一番お気に入りなのはレイチェル・コリン演じるコティ。大胆なところもあるけれど、たまに見せる表情に繊細さが垣間見れて可愛かった。最後は一番可哀想だったけれど…。あと根元が汚いピンク色の髪も好き!コティなら可愛く見える!
ブリットがキティちゃんのピアスしてるのも可愛いかったし、セレーナ・ゴメスの小顔にもため息が出るほど見惚れてしまったわ。