平清盛亡きあとの源平合戦の物語。
大映映画のカラー大作。
製作は永田雅一であり、永田雅一製作映画は本当に金をかけた作品が多く、さすがである。
栄華を誇った平家の清盛亡きあと、源頼朝をはじめとする諸国源氏は平家打倒を勧めるが、木曽の源義仲(長谷川一夫)と彼をめぐる三人の女(京マチ子、高峰秀子、山本富士子)の物語。
平安時代のセット、衣装、メイクなど見事な作品である。
とりわけ、京マチ子は『羅生門』や『雨月物語』のような雰囲気であるが、この作品はカラー映画なので、色彩も綺麗であり、平安美人が似合う。
また、意外と言っては失礼だが、高峰秀子も平安美人が似合っていた。
なかなか良く出来た木曽義仲の映画であった。
<映倫No.2036>