パン吉

さよなら渓谷のパン吉のネタバレレビュー・内容・結末

さよなら渓谷(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

TSUTAYA会員更新時の特典(DVDレンタル全品100円)でレンタル鑑賞。
ずっと気になってたけど、どうも主人は気乗りしないようだったのでひとりで。

あらすじを読んだ時から「なぜ?」と疑問が残ってた部分は観賞後納得。
評判通り重ための内容だったけど観てよかったと思える作品。

「かなこ」と名乗るようになったシーンが印象的で、とても合点がいくものだった。

(印象的と言えば、渡辺が妻との距離を縮めるシーンもスキ。そういうの大事)

ずっとそばにいると、やっぱり情って移るものなのかな。
心の底から憎くて絶対許したくない男であるはずなのに、皮肉にも段々とその隣にいる事が居心地よくなっていく...。
夏美の過去を思うと、幸せになりそうだったんならそのまま幸せになればよかったのに...と思う反面、俊介と共に行きて行く事を選べば、一生辛い過去を1日たりとも忘れることが出来ないままなんだなーとも思う。

俊介はラストどう答えたんだろう。
夏美と出会う過去を選んだんじゃないだろうか。
そうでないと今の自分を否定する事になるし、所詮加害者側だしな...。

この奇妙な同居生活を経る事によって、夏美が幸せな未来へと歩を進める事が出来ますように。
パン吉

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