閉館する布施ラインシネマのラストショーにて鑑賞
デジタル修復されてから何度かリバイバル上映されていたが、観る機会を逃し続けなんとか観ることが出来た
映画館で観て良かった、確かにカルト人気になるであろう傑作
病院から抜け出した狂人たちが、無人になった街で朝まで大騒ぎするという、今では絶対に作れない当時の時代背景
で、あると同時に、今では手垢が付きすぎてバラエティの一ジャンルになってしまった"愚者こそが賢者"を真っ向から描いている、ある種の無垢さ
反戦映画として捉えられるのであろうが、反戦映画としては、皮肉であることを加味してもちょっとリアリズムに欠けてしまう
少し気になる展開の荒らよりも、この映画そのものを一夜の(悪)夢のようなものだと、飲み込まれてしまうのが、一番の楽しみ方だと思う