チーズマン

新・三バカ大将 ザ・ムービーのチーズマンのレビュー・感想・評価

3.2
ファレリー兄弟の原点回帰と言われるのもまあ分かる気もします。
Mr.ダマーをエスカレートさせたような作品でした。


石頭の“カリー”
空威張りの“モー”
ポンコツの“ラリー”
この3人のドタバタコメディ。

目で見た瞬間に分かるスラップスティックなギャグの数々、笑ってしまいますよね。
これはきっと音声無しでも楽しめる、まあ、試してないですけどね。

3人組が困った事態に遭遇した時にやる「ぬあぁ〜」というお決まりのギャグがどうも私は生理的にイラついてしまうようで、“そろそろくるぞ”とタイミングがだいたい分かってきて予想が外れると「なんだよそこは普通やるだろ」とか思ったりして、でもそれって楽しみに待っているのでは?と感じながらもいざそのギャグが来たら来たで「あームカつく」となるので、人間とはおかしなものだなあとしみじみとお茶をすすりました。


後世に色々と影響を与えたらしい1930年代のオリジナルの三ばか大将の動画がネットにあったので観たらなにげにすごい再現度だったんですね。
キャラもほとんどそのまま。
これをそのまま現代に落とし込むなんてなかなかチャレンジングなことしてるなあと思いました。
当初は三バカのキャストにラッセル・クロウやショーン・ペンにジム・キャリーを予定していたらしいけど(ほんとかよ、ベネチオ・デル・トロの名前まであったぞ!)無論それは叶わず、結局オリジナルに忠実な方向重視へのキャスティングになった訳ですが、叶わなかったバージョンのキャストの方が似てはいないけど単なる再現以上のもっと独特なものになったでしょう。


最後に気の利いた良い子はマネしないでね映像が入ってます。
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