不死鳥の川

終戦のエンペラーの不死鳥の川のレビュー・感想・評価

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)
3.6
終戦直後の日本で、マッカーサーに天皇の戦争責任調査を任命された軍人と関係者の対話から当時の状況に迫る戦後ドラマ。

2023年34本目。

『真珠の耳飾りの少女』のピーター・ウェーバー監督による戦争ドラマです。戦争とは言っても終戦直後が舞台であるため、銃弾飛び交う戦争描写は無いというちょっと変わった類のものでした。

トミー・リー・ジョーンズのマッカーサーははまっていました。天皇を処刑しては日本を統治できないという判断、敵ながら洞察に富んだ英断でした。そのくらい裕仁天皇を崇拝していた当時の日本国民と、それに応える人格者だった裕仁天皇ご自身。証言者から明かされる当時の状況などなど、見どころも多かったです。日本人俳優達も素晴らしかったと思います。

フェラーズのロマンス要素はやり過ぎ感もありますが、物語の軸が増えることで厚みは増していたと思います。
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