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17歳のエンディングノートのtarkunのレビュー・感想・評価

17歳のエンディングノート(2012年製作の映画)
3.5
末期癌の少女テッサが、残された日々で生きている実感を得るためのTo-Doリスト(セックスやドラッグなどのちょっとヤバめな…)を実行するのだが、リストに入っていなかった恋愛を通して 生きている今現在 その一瞬 のかけがえのなさ を実感していく ストーリー。
観ていて「セカチュー」的な涙腺崩壊モノか?と思っていたらさにあらず、
青春モノのじんわりと押し寄せる感動を味あわせていただきました。
どうしても父親目線でテッサのパパに感情移入してしまう。
「言ってくれれば(リストの実行を)手助けできたのに…」
で嗚咽されるとオイラも供崩れ。
決して大芝居でなく控え目で淡々とストーリーが進む印象だけど、
ダコタ・ファニングの演技がそうさせるのか つい細かな心象を追ってしまおうと
目線がスクリーンに釘付けになり飽きさせない感。
あと邦題の「エンディングノート」で「散り際の段取りリスト」を連想したのだが、
本作のリストは意味が異なるんで この作品名にはちと困惑しました。
ともあれ、ひたむきに生死と向き合う印象のいい作品でした。 
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