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孤独な天使たちのNEOのレビュー・感想・評価

孤独な天使たち(2012年製作の映画)
3.3
イタリアらしい映画。低予算感が漂う。
孤独を愛して地下に引きこもる少年と、転がり込んできたヤク中の異母姉の心の交流を描く。最初は刺々しかったものの、次第に打ち解け合う。
主人公は典型的な思春期少年で、好奇心旺盛。学校に馴染めず、心配した親に精神科に行かされる。そんな親への反抗心が強いが、実は母親や祖母を大切に思っている。
母は息子を愛してやまないが、彼にはウザがられている。
父親は謎だが姉に恨まれている。
姉は血気盛んだが心優しい。
早朝別れるラストシーンは切なげ。
姉はまだヤクから抜け出せなさそうだが、弟はこの一週間の地下生活を経て何らかの変容を体現していくだろう。
孤独を愛しながらも、ベッドを姉の寝るソファに近付けるなど、本当は人恋しかったのだろう。
母親とのレストランでの会話の下りはどんな意味があったのか気になる。
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