目眩

孤独な天使たちの目眩のレビュー・感想・評価

孤独な天使たち(2012年製作の映画)
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学校で孤立している主人公はスキー合宿から逃れるために誰も使っていない家の地下室で一週間を過ごす。
度々みせる鋭い眼光はその直後にあどけない寝顔に変わり、またあるときはチョコトーストを頬張る。
彼の二面性が少年から大人に変わる心の不安定さにみえてなにか物悲しい。

背徳感と優越感で半ば現実逃避のように自分の世界を作り出して、また同じ境遇の姉と関わり互いに次の世界へと進んでいく。

ここではないどこかに行きたい。そんなことを思春期に思っていた人に強く勧めたい。
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