AAA

孤独な天使たちのAAAのレビュー・感想・評価

孤独な天使たち(2012年製作の映画)
3.6
ベルナルド・ベルトルッチの長きに渡る闘病生活後の1発目。

歪な関係を作り、家の中が世界の全てという作品が多い彼の映画は最終的に必ずそこから飛び出す。

母体回帰願望への反抗、人生を前に進めるための休息から一歩踏み出すまで。

彼は映画作りをそういう風に捉えていたのではないだろうか。

ロレンツォがラストに見せた笑顔は、これからの人生を前に微笑んだベルトルッチそのものの様に思えた。

そして、この映画が公開してから6年後にベルトルッチは亡くなった。

またもデヴィッド・ボウイが映画を彩る。
AAA

AAA