oden8

ザ・ワーズ 盗まれた人生のoden8のレビュー・感想・評価

ザ・ワーズ 盗まれた人生(2012年製作の映画)
4.0
あなたの言葉は、あなたの心から綴られた言葉ですか?

サムネを見て…
おぉ〜♪大好き"ハング·オーバー"のフィル様やん❤と気軽に鑑賞したら意外と当たりやった。

物語は一人の作家が綴った"The word"という作品のお話し。
作家が綴った言葉は、本当に彼の言葉だったのだろうか。
物語の構成が秀逸。言葉が踊り出し、ページを捲る指も知らず知らずに速くなるような感覚。
事実と虚構と創造が複雑に絡み合う。
僕は一体、誰の物語を観ているのだろうという混乱に陥る。
映像と語り手の声の調和性の高さも相俟って、静かに"The word"の世界に惹き込まれていく。
作家の苦悩。それは言葉を生業にしている人にしか分からない。

言葉は生み出すモノか、自然と湧き出てくるモノか。

心から湧き出てくる言葉には魂が宿っている。
その言葉には不思議な力を感じる。
言葉には、発したその人の想いや人生が詰まっている。

言葉を軽んじてはならない。

僕がこの作品を堪らなく面白く感じたのは
僕も"言葉"に取り憑かれている人間だからかもしれない。

cast(役者·キャラ) 4
story(物語) 4
architecture(構成) 4.5
Picture(映像) 3.5
acoustic (音) 4
oden8

oden8