Jeffrey

不運のJeffreyのレビュー・感想・評価

不運(1960年製作の映画)
4.8
‪「不運」‬
‪冒頭、愉快なラッパ吹奏。喜劇的シーンが開始。学校、生徒達。回想する男、空襲…本作はA.ムンク長編三作目にして戦時下の喜劇映画の大傑作だ。物語は主人公を巡る様々な出来事、問題を愉快で楽しくし、計六回に渡る回想を子供時代、法学部生時代、第二次大戦勃発時、大戦中、大戦終焉直後、50年代突入…に分けられており、役2時間非常に楽しめる。また不運に人生を翻弄するピシュチク役のB.コビェラのコミカルな芝居とこの想像豊かな脚本を手掛けた前作同様スタヴィンスキの凄さを実感できる。そして冒頭を無声喜劇風にしピアノの音で主人公の運の悪さを表現し、皮肉った監督は偉大である。‬
ムンク長編3作目の本作はグロテスクな風刺喜劇の傑作で何が凄いって超面白い!6回に渡る主人公の不運な出来事を回想交じりに滑稽に描く。本作が一番楽しめたが、ムンク死後に完成されたパサジェルカは未見なのでまだ分からないが不運はポーランド派の代表作の一つと言っても過言じゃない。
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