すな

セデック・バレ 第一部 太陽旗のすなのレビュー・感想・評価

5.0
人の命を奪って初めて一人前になれる…。———私の、いち文明人として育んだ倫理観は、そうした「セデック・バレ」たちの慣習をどうしても受け入れられない。


20世紀。彼らは文明人の入植により文明化され、生活は安定し、人口も増えた。しかし部族の価値観は次第に塗り替えられ、誇りを失っていく……———私はいつの間にか、彼ら「セデック・バレ」の価値観を理解しつつある。


ここは、多文化主義が成立しえない世界。ただ、文明主義すら、成立するとは限らない。
すな

すな