ジャッキーケン

セデック・バレ 第一部 太陽旗のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

4.3
お前の顔の刺青は今も黒々としているな。
セデックの証だ。
間違いなくお前は本物の勇者だ!

1930年、日本統治時代の台湾で起こった先住民族セデック族による反逆「霧社事件」を描いた台湾版300!

二部作という長編として作られていて本作はその反逆に至るまでの主人公モーナルダオの葛藤を余す事なく描き、ついに反逆を翻すところまでを描く

各部族による獲物の取り合いやリーダー、ライバル、殺しの宣告など「アポカリプト」のような部族間の熾烈な競争世界を日本によって望まぬ文明社会を強いられていくアポカリプトのラストのその後のようなものを描いていて決して文明社会は正義ではないところを描いてる

踏みにじられた尊厳と自由
奴隷のように働かされるセデック族が反逆に至るまでのモーナルダオの葛藤は頭目だからこそのセデック族の皆を平和に暮らすために日本人から受ける不当な扱いに見て見ぬ振りをしてきた頭目がブラックパンサーのスピリチュアルな回想で先祖と出会い闘いへの決意を固めたセデックソングを歌う場面は名シーンだ

前編でありながらも反逆を翻す当日の運動会大反逆のシーンは壮絶極まる!
セデック族の首狩りが至る所で今までの恨みを晴らすべく首がスポーン!と飛びまくる地獄絵図!族の未来をかけた聖戦が始まった!