Shin

セデック・バレ 第一部 太陽旗のShinのレビュー・感想・評価

4.2
これは台湾における抗日蜂起をテーマにしているというよりは、文明と非文明の衝突という世界における普遍的なテーマに取り組んでいると思う。(抗日映画ではない)
セデック族と日本人、それから霧社事件についてよく研究していると思う。本編の大部分がセデック語で語られているのもすごい。
ところで霧社事件は台湾で起こった事件ではあるが、セデック族と日本人の衝突であり、台湾人の映画監督(漢人)はむしろこの映画では第三者である。その第三者が今も台湾における少数派であるセデック族をあまりにも野蛮的に描いていないか、と思う。さすがに教師を殺してしまう子どもというのはどうなんだろう。
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